折れ戸 壊れた

折戸が壊れた!原因と自分でできる修理方法、業者の選び方も解説

2025.6.23
SPECIAL FEATUREコラム

【徹底解説】

折戸が壊れた!原因と自分でできる修理方法、業者の選び方も解説

折戸の故障は、見た目が悪いだけでなく、無理に使い続けるとさらに状態が悪化したり、思わぬケガにつながったりする可能性も。

しかし、いざ修理しようと思っても、「原因は何だろう?」「自分で直せるのかな?」「業者に頼むといくらかかるの?」など、分からないことだらけで不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな「折戸が壊れた!」というお悩みを抱えるあなたのために、故障の主な原因から、ご自身でできる修理方法、部品交換の具体的な手順、さらには信頼できる修理業者の選び方まで、分かりやすく徹底解説します。

折戸が壊れた!主な故障原因とは?

折戸 壊れた

折戸が突然壊れてしまうと、日常生活に支障が出て困りますよね。折戸の故障には、いくつかの一般的な原因があります。原因を特定することで、適切な対処法を見つける手助けになります。

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部品の経年劣化による破損

長年使用している折戸は、部品が少しずつ劣化していきます。特に、戸車や蝶番(ヒンジ)、ガイドローラーといった可動部分は、毎日の開閉によって摩耗しやすいです。これらの部品がすり減ったり、割れたりすることで、折戸の動きが悪くなったり、ガタついたりする原因となります。

主な劣化しやすい部品劣化のサイン例
戸車スムーズに回転しない、割れている
蝶番(ヒンジ)きしむ音がする、歪んでいる
ガイドローラー摩耗して細くなっている
ピボットぐらついている、破損している

間違った使い方や衝撃による故障

折戸に無理な力を加えたり、物をぶつけたりすることも故障の原因です。例えば、扉を勢いよく開閉する、折戸にもたれかかる、物を挟んだまま無理に閉めようとするといった行為は、部品の破損や扉本体の歪みにつながります。小さなお子さんやペットがいるご家庭では、特に注意が必要です。

レールの歪みやゴミの詰まり

折戸がスムーズに動くためには、上下のレールが正常な状態であることが重要です。レールにホコリや髪の毛、小さなゴミなどが溜まると、戸車の動きを妨げ、開閉が重くなったり、異音が発生したりします。また、何らかの衝撃でレールが歪んでしまうと、折戸が外れやすくなることもあります。

設置不良や建物の歪みの影響

新築やリフォーム直後でない限り稀ですが、最初の設置工事に問題があった場合、早期に不具合が発生することがあります。また、地震や地盤沈下などによって建物自体に歪みが生じると、それに伴って折戸の建付けが悪くなり、開閉に支障をきたすケースも考えられます。

壊れた折戸の症状と応急処置

折戸が壊れたといっても、その症状はさまざまです。ここでは代表的な症状と、本格的な修理を行うまでの間にしておける応急処置について説明します。ただし、応急処置は一時的なものですので、早めに適切な修理を行いましょう。

折戸がスムーズに動かない

折戸の動きが重い、引っかかる感じがするといった場合は、まずレールにゴミが詰まっていないか確認しましょう。掃除機で吸い取ったり、ブラシでかき出したりして清掃します。それでも改善しない場合は、戸車の摩耗や破損、潤滑油不足が考えられます。潤滑油を少量スプレーしてみるのも一つの手ですが、改善しない場合は部品交換が必要かもしれません。

折戸が外れてしまった

折戸がレールから外れてしまった場合、慌てずに状況を確認しましょう。多くの場合、上部の吊り車や下部のガイドピンがレールから外れた状態です。無理に押し込もうとすると、他の部品を破損させる可能性があるので注意が必要です。まずは扉をゆっくりと持ち上げながら、元の位置に慎重にはめ直せないか試みてください。はめ直せない場合や、何度も外れる場合は、部品の破損や調整のずれが考えられます。

折戸から異音がする

開閉時に「キーキー」「ガラガラ」といった異音がする場合、部品の油切れや摩耗、ゴミの噛み込みなどが原因として考えられます。まずはレールや戸車周辺を清掃し、シリコンスプレーなどの潤滑剤を少量塗布してみましょう。それでも音が消えない場合は、部品が摩耗している可能性が高いです。

部品が割れた・折れた

蝶番や戸車、取手などの部品が明らかに割れていたり、折れていたりする場合は、その部品の交換が必要です。破損した部品の型番やサイズを確認し、ホームセンターやインターネットで同じもの、または互換性のあるものを探しましょう。応急処置としては、破損部分がさらに広がらないようにテープで固定するなどの対応が考えられますが、早急な部品交換が望ましいです。

折戸の修理は自分でできる?DIYの範囲

折戸の故障は、DIYで修理できるケースと、専門業者に依頼した方が良いケースがあります。自分で修理できれば費用を抑えられますが、無理をするとかえって状態を悪化させてしまう可能性もあります。

DIYで対応可能な軽微な故障

以下のような比較的軽微な故障であれば、DIYでの修理も検討できます。

軽微な故障例

・レールの清掃やゴミの除去
・戸車や蝶番への潤滑油の塗布
・ネジの増し締め
・規格品の戸車や取手の交換(破損部品と同じものが入手できる場合)

これらの作業は、特別な工具や専門知識がなくても、比較的簡単に行える場合があります。

専門業者に依頼すべきケース

一方、以下のような場合は、無理せず専門業者に相談することをおすすめします。

専門業者へ依頼すべきケース

・故障原因が特定できない場合
・扉本体の歪みや反りがある場合
・レールが大きく変形している場合
・特殊な部品や構造で、交換部品の入手や作業が難しい場合
・作業に自信がない、または時間が取れない場合
・電動工具など専用の道具が必要な場合

専門業者であれば、的確な診断と適切な修理を行ってくれます。

DIYで修理する際の注意点

DIYで修理するときには、いくつか注意点があります。

まず、作業を始める前に、ご自宅の折戸のメーカーや型番を必ず確認しましょう。それにより、適切な交換部品や正しい修理方法を調べることができます。作業中は、部品や扉本体を傷つけないよう、無理な力を加えないことが大切です。また、安全に作業するためのスペースを十分に確保し、特に脚立などを使用する際は安定しているかしっかり確認してください。

特に折戸は重量があるものも多いため、取り外しや取り付けの際には、可能な限り二人以上で作業するなど、安全にはくれぐれもご注意ください。

【DIY】折戸の部品別修理・交換方法

折れ戸が壊れた

ここでは、DIYで比較的行いやすい折戸の部品別の修理・交換方法について、基本的な手順を紹介します。作業前には、必ずご自宅の折戸の取扱説明書などを確認し、安全に注意して行ってください。

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戸車の交換手順

戸車は、折戸の開閉をスムーズにするために非常に重要な部品です。この戸車が摩耗したり破損したりすると、折戸の動きが悪くなったり、開閉時に異音が発生したりする原因となります。

まず交換作業の準備として、新しい戸車とドライバーをご用意ください。場合によっては、スパナやプライヤーが必要になることもあります。

次に、既存の戸車を取り外します。折戸本体をレールから慎重に持ち上げるか、製品によっては特定の操作を行うことで戸車部分を露出させることができます。戸車がネジで固定されている場合は、ドライバーを使ってネジを緩め、戸車を取り外してください。

古い戸車を取り外したら、新しい戸車を取り付けます。これは取り外した時と逆の手順で行います。

最後に、折戸を元の状態に戻し、スムーズに開閉できるか、異音はしないかなどを確認します。製品によっては戸車の高さ調整が必要な場合もありますので、適宜調整を行ってください。

蝶番(ヒンジ)の調整・交換手順

蝶番(ヒンジ)は、折戸の扉パネル同士や、扉パネルと枠をつなぎ合わせている金具です。この蝶番に緩みや歪みが生じると、扉が傾いてしまったり、きちんと閉まらなくなったりする不具合が発生します。

まず、蝶番のネジが緩んでいるだけの場合は、ドライバーを使って締め直すことで改善することがあります。また、扉の傾きに関しては、蝶番に調整ネジが付いているタイプであれば、そのネジを回すことで修正できる場合がありますので確認してみましょう。

調整で改善しない場合や蝶番自体が破損している場合は、交換作業を行います。交換の準備として、新しい蝶番とドライバーを用意します。既存の蝶番を取り外す際は、扉が倒れないようにしっかりと支えながら作業を進めてください。

蝶番を固定している全てのネジをドライバーで外し、古い蝶番を取り除きます。続いて、新しい蝶番を元の位置に正確に合わせ、ネジで固定していきます。

全ての蝶番の取り付けが終わったら、扉を実際に開閉してみて、スムーズに動くか、パネル間に不自然な隙間ができていないか、傾きがないかなどを入念に確認してください。

【内部リンク】

ドア蝶番の付け方完全ガイド!初心者でも失敗しない取り付け手順 » 中尾製作所オンラインショップ

レールの掃除・修理方法

折戸の上下にあるレールにゴミやホコリが溜まると、戸車の動きが悪くなり、折戸の開閉がスムーズでなくなる原因となります。

レールの清掃は、まず掃除機の細いノズルやブラシなどを使って、レール内に溜まったホコリや髪の毛、その他のゴミを丁寧に取り除くことから始めます。

次に、レールの歪みがないかを目で見て確認します。もし、ごくわずかな歪みであれば、レールに当て木をしてゴムハンマーなどで軽く叩くことで修正できる場合もあります。ただし、この作業は慎重に行い、少しでも大きな変形が見られる場合や、自分で修正するのが難しいと感じた場合は、無理をせずに専門の修理業者に相談するようにしましょう。

レールの清掃が終わった後、必要に応じてシリコンスプレーなどの潤滑剤を少量塗布すると、よりスムーズな開閉が期待できます。

取手・引き手の交換手順

折戸の取手や引き手が破損してしまったり、デザインが古くなって使いにくさを感じたりした場合には、新しいものに交換することができます。

交換作業の準備として、まず新しい取手または引き手と、ドライバーを用意します。
次に、既存の取手を取り外します。多くの折戸の取手は、扉の裏側からネジで固定されています。ドライバーを使ってこの固定ネジを緩めることで、簡単に取り外すことができます。

古い取手を取り外したら、新しい取手をネジ穴の位置に合わせて取り付け、ドライバーでネジをしっかりと締めて固定します。

最後に、新しく取り付けた取手や引き手がぐらついたりせず、しっかりと固定されているかを確認してください。

折戸の修理を業者に依頼する際のポイント

折れ戸 修理方法

DIYでの修理が難しい場合や、確実に直したい場合は、専門業者に依頼するのが安心です。しかし、業者選びは慎重に行う必要があります。

信頼できる業者の選び方

折戸の修理を業者に依頼する場合、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。まず、その業者のこれまでの実績や評判を確認しましょう。インターネット上の口コミサイトや、業者のウェブサイトに掲載されている施工事例などが参考になります。また、地域で長年にわたり営業している業者も、信頼できる可能性が高いと言えるでしょう。

見積もりの明瞭さも大切なポイントです。提示された見積書の内訳が具体的で分かりやすく、追加料金が発生する可能性がある場合には、その条件などについてもしっかりと説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。

また、修理後のアフターフォローや保証制度についても、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。どのような場合に保証が適用されるのか、保証期間はどのくらいかといった内容を把握しておけば、万が一修理後に不具合が再発した場合でも安心です。

見積もりを取る際の注意点

適切な業者を選び、納得のいく修理をしてもらうためには、見積もりを取る際にもいくつかの注意点があります。まず、1社だけでなく、できれば2~3社から見積もりを取る「相見積もり」をすることをおすすめします。これにより、料金だけでなく、提案される修理内容やサービスを比較検討することができます。

また、提示された見積もり内容は、細部までしっかりと確認しましょう。どの部品を交換するのか、具体的にどのような作業を行うのか、そして追加料金が発生するとすればどのようなケースなのかなど、少しでも不明な点があれば遠慮なく質問し、納得できるまで説明を求めることが大切です。

最後に、他の業者と比較して極端に安い見積もり金額を提示された場合には、注意が必要です。安さだけにとらわれず、なぜその金額で可能なのか、手抜き工事や後から高額な追加請求をされるリスクはないかなど、慎重に確認するようにしましょう。

修理後の保証内容の確認

修理を依頼する際には、修理後の保証が付いているか、またその内容についてもしっかりと確認しましょう。保証期間はどのくらいか、どのような不具合が保証の対象となるのか、無償修理の範囲はどこまでかなどを事前に把握しておくことで、万が一再発した場合でも安心です。書面で保証内容を提示してもらうのが理想的です。

折戸を長持ちさせるためのメンテナンス方法

折戸をできるだけ長く快適に使い続けるためには、日頃のメンテナンスが重要です。簡単な手入れで故障のリスクを減らすことができます。

定期的な掃除の重要性

折戸のレール部分には、ホコリや髪の毛、小さなゴミなどが溜まりやすいです。これらが戸車の動きを妨げたり、部品の摩耗を早めたりする原因になります。月に1~2回程度、掃除機の細いノズルやブラシを使ってレールを清掃しましょう。扉本体も、柔らかい布で乾拭きするか、薄めた中性洗剤で拭いた後に水拭きし、最後に乾拭きすると綺麗に保てます。

正しい開閉方法を心がける

折戸を開閉する際は、急激な力で操作したり、斜めに引っ張ったりしないように注意しましょう。扉に対してまっすぐ、ゆっくりと操作することで、部品への負担を軽減できます。また、折戸の近くに物を置いていると、開閉時にぶつかって破損の原因になることがあるため、周囲を整理しておくことも大切です。

不具合の早期発見と対処

折戸の動きが少し重くなった、小さな異音がするようになったなど、わずかな変化でも気づいたら早めに対処することが大切です。初期の段階であれば、簡単な清掃や調整で改善することが多く、大きな故障に発展するのを防げます。不具合を放置すると、他の部品にも負担がかかり、修理費用が高額になる可能性もあります。

まとめ

折戸が壊れた場合、その原因や症状は様々です。まずは落ち着いて状況を確認し、自分で修理できる範囲なのか、専門業者に依頼すべきなのかを見極めることが大切です。


軽微な故障であればDIYでの修理も可能ですが、無理は禁物です。難しいと感じたら、信頼できる専門業者に相談しましょう。 日頃からの適切なメンテナンスは、折戸を長持ちさせ、快適な住空間を維持するために非常に重要です。この記事で紹介した情報が、折戸のトラブル解決の一助となれば幸いです。

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