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nakao PRODUCTS CATALOG 8ドリームキャッチ機械化と量産化の時代に入ると、中尾製作所は職人のモノづくり精神と効率化のバランスを取りながら規模拡大を模索。プレス工場や金型工場、塗装工場を整備に加え、新工場の設立で生産ラインを拡張します。1970年頃にはオリジナル商品である家具扉のストッパー「ドリームキャッチ」が西日本で爆発的な売り上げを記録。1980年頃に大手商社と共同開発した「スライドマグネットキャッチ」は、取り付け作業や使い勝手で革新的な有効性を認められ、全国各地の家具産地へと出荷されました。中尾製作所は熟知する「ヒンジの動き」をアイデアの源泉に、「動きあるところに中尾あり」を企業の信念として、多様化する社会ニーズを満たす製品の開発と製造に邁進していきました。2000(平成12)年ドアストッパー 販売開始2001(平成13)年中国上海に独資企業(上海恩斯五金有限公司)を設立2002(平成14)年中尾製作所ISO9001取得中国海陽中尾五金有限公司 ISO9001取得2004(平成16)年名古屋営業所(愛知県名古屋市)を開設この頃より住設関連の取り扱いを拡大2005(平成17)年スチール枠製造を開始。非住宅に展開2007(平成19)年中尾製作所 M-EMS ステップ2(京都府、三重県などが推進する環境システム)を取得2008(平成20)年東京営業所(東京都千代田区内神田)を開設2009(平成21)年引戸クローザー 販売開始センター蝶番ドアストッパー平成になると住宅事情に大きな変化が到来。嫁入り道具に桐ダンスが必須品でなくなるなど、住宅の収納は家具から建て付けが主流となります。そのような中、取り引き商社のアイデアを製品化した「3次元蝶番」を完成。扉の建付けを蝶番側で左右上下に調整できる住宅扉用の製品で、大きな反響を得ました。この頃より、家具金物から住宅建具用の商品の開発・生産へシフトチェンジ。蝶番やドアノブだけではなく、引き戸関係の商品開発にも力を入れ、社会の要望に応えていきました。また、1990年代に業界初となる中国進出を果たし、中国の大手デベロッパーとの取り引きを開始。販路の拡大とグローバルメリットを生かした量産体制を確立します。2012(平成24)年雲出工場を増築2014(平成26)年中部IT経営力大賞2014「奨励賞」を受賞2015(平成27)年経済産業省よりがんばる中小企業小規模事業者300社に選ばれる3次元蝶番2000年以降、住宅着工数が減り高齢化が社会問題として浮上してくると、中尾製作所は公共施設に向けた製品開発を本格始動。加えて、住宅の仕様が開き戸から引戸へと移行する流れを受けて、引戸クローザーの製造体制を強化。さらに、介護・住設関連の顧客への営業展開も積極的に行い、キッチンや洗面などの金物も多数供給し、扱う商品幅を次々に広げていきました。家具金物から建具金物、介護・住設関連の部品と時代のニーズに応じて力点を置く商品は変わってきましたが、根底にあるのは創業時の職人精神にあります。技術革新に一途に取り組み、「もの作り」を追求していく―。この姿だけはこれから先も変えずに中尾製作所らしく進んでいきます。シャトルクローザー2020(令和2)年阿漕工場を組立工場に改装2022(令和4)年三重県SDGs推進パートナーに登録津高等技術学校に冷蔵庫を寄贈。SDGs私募債株式会社NSアカウンティング設立2024(令和6)年Newsweekに掲載2025(令和7)年創業100年がんばる中小企業・小規模事業者300社高度経済成長期職人精神と量産体制の融合平成の転換期家具金物から住宅品への転換とグローバル化令和の革新期へ施設建築や介護用品への進出200020102020〜

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