ドアの隙間風 対策

ドアの隙間風対策を徹底解説!簡単DIYで冬も快適に!

2025.11.11
SPECIAL FEATUREコラム

冬になり、暖房をつけているのになぜか部屋が寒い、特にドアの近くにいると足元がひんやりする…そんな経験はありませんか。

その不快な寒さの原因は、ドアの隙間から侵入してくる「隙間風」かもしれません。隙間風は、室内の暖かい空気を外に逃がし、冷たい外気を中に引き込むため、暖房効率を著しく低下させ、結果的に電気代やガス代が高くなる原因にもなります。

しかし、諦める必要はありません。ドアの隙間風は、身近なグッズを使って自分で簡単に対策することができます。

この記事では、隙間風が起こる原因から、誰でもすぐに実践できる具体的な対策方法まで、分かりやすく解説していきます。

なぜ起こる?ドアの隙間風の主な原因

対策を始める前に、まずはなぜ隙間風が発生するのか、原因を知ることが大切です。主な原因は、経年劣化によるものがほとんどです。

ドアや枠の経年劣化による歪みや変形

長年使用しているドアやドア枠は、湿気や乾燥、温度変化の影響で、わずかに反ったり歪んだりすることがあります。木製のドアに特に見られる現象で、このわずかな変形が隙間を生み出し、隙間風の原因となります。

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ゴムパッキンなど部品の摩耗

玄関ドアなどの気密性を高めるために取り付けられているゴムパッキンも、時間とともに硬化したり、ちぎれたりして劣化します。パッキンが本来の弾力性を失うと、ドアとの間に隙間ができてしまい、そこから風が侵入してきます。

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丁番(蝶番)の緩みによる建付けの悪化

ドアを支えている蝶番のネジが緩むと、ドア全体が少しずつ傾き、ドア枠との間に均等でない隙間が生まれることがあります。

これも、隙間風を引き起こす一因となります。定期的にネジの緩みを確認し、締め直すだけでも改善される場合があります。

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まずはチェック!隙間風の発生場所を特定する方法

効果的な対策を行うためには、まずドアのどの部分から風が入ってきているのかを正確に特定する必要があります。簡単にできる確認方法を2つ紹介します。

手や顔を近づけて風の流れを確認する

最も簡単な方法は、ドアを閉めた状態で、ドアの周囲(上下左右)にゆっくりと手をかざしてみることです。特に冷たい空気を感じる場所があれば、そこが隙間風の侵入口です。顔を近づけると、よりかすかな風も感じ取りやすくなります。

線香やろうそくの煙の動きで突き止める

風の流れを視覚的に確認するには、火の取り扱いに注意しながら、線香やろうそくを使うのが効果的です。ドアの隙間が疑われる部分に煙を近づけてみましょう。煙が室内側に吸い込まれるように揺れ動けば、隙間風が入ってきている証拠です。

【場所別】すぐにできるドアの隙間風対策

隙間風の発生場所が特定できたら、いよいよ対策です。場所ごとにおすすめの方法を紹介します。多くはホームセンターやパーツショップで手に入るもので実践できます。

ドア下の隙間には「ボトムタイトナー」や「ストッパー」

ボトムタイトナーは、本来、ドアの下端に掘り込み加工をして埋め込むタイプの専用金具です。専門的な作業が必要となるため、DIYでの取り付けは難しいです。

ただし、既存のドアの表面にネジで取り付けできる「面付タイプ」と呼ばれる商品もあり、こちらは掘り込み加工が必要なタイプと比べると、比較的簡単にDIYで後付けが可能です。

ドアを閉めると自動的にゴム製のシール材が床まで下りてきて隙間をぴったりと塞ぎ、ドアを開けると自動で上がるという優れた仕組みになっています。

一方で、もっと手軽に対策を始めたい場合には、ドア下用のストッパーや隙間テープが便利です。スポンジや布でできたクッションをドアの下に差し込むだけのタイプや、ドアの下部に貼り付けるテープタイプの商品があります。

ボトムタイトナー » 中尾製作所オンラインショップ

ドア側面や上部の隙間には「隙間テープ」

ドアの側面(戸当たり部分)や上部の隙間には、スポンジやウレタン素材の「隙間テープ」が有効です。テープには様々な厚みや幅があるので、隙間の大きさに合わせて選びましょう。貼る前には、ドア枠のホコリや油分をきれいに拭き取っておくと、テープが剥がれにくくなります。

テープの種類主な特徴おすすめの場所
スポンジタイプクッション性が高く、様々な隙間にフィットしやすい。 安価で手に入りやすい。ドアの側面・上部
モヘアタイプ繊維状のブラシで、ドアの開閉がスムーズ。 耐久性が高い。引き戸、丁番側
ゴムタイプ防水・防音性にも優れる。 玄関ドアなど屋外に面したドアに適している。玄関ドア

丁番(蝶番)側の隙間は調整で改善も

丁番側の隙間が気になる場合は、まず丁番のネジが緩んでいないか確認しましょう。プラスドライバーで全てのネジを締め直すだけで、ドアの傾きが修正され、隙間が改善することがあります。

【関連記事】住宅用開き戸蝶番の交換のタイミングとチェックリスト » 中尾製作所オンラインショップ

鍵穴や郵便受けからの風を塞ぐ

意外な盲点なのが、鍵穴やドアに付いている郵便受けです。古いタイプの鍵穴からは、結構な量の冷気が入ってきます。これには、専用の鍵穴カバーを取り付けるのがおすすめです。

郵便受けの隙間にも、薄手の隙間テープを内側に貼ることで対策が可能です。

隙間風を「断熱カーテン」で広範囲に防ぐ

ドア全体を覆うように、断熱効果のある厚手のカーテンを取り付けるのも一つの手です。突っ張り棒を使えば、壁に穴を開けることなく設置できます。ドアからの冷気を広範囲でシャットアウトしてくれるため、高い効果が期待できます。

賃貸住宅でもOK!原状回復できる隙間風対策

賃貸住宅にお住まいの場合、退去時の原状回復が気になります。しかし、壁やドアに傷をつけない方法を選べば、問題なく隙間風対策ができます。

参考:住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について – 国土交通省

置くだけ・ねじ取り付けだけのグッズを活用する

ドア下に置くだけのストッパーや、ねじ取り付けで比較的簡単にDIYできる面付タイプのものは、ドアや床をほとんど加工をしないおすすめの対策方法です。

また、突っ張り棒式のカーテンも、手軽に設置・撤去ができておすすめです。

貼って剥がせるタイプのテープ製品を選ぶ

隙間テープを選ぶ際には、「きれいにはがせる」と明記された製品を選びましょう。粘着力が強力すぎると、剥がすときにドアの塗装まで剥がしてしまう可能性があります。

マスキングテープを下に貼ってから隙間テープを貼るのも、原状回復しやすくなる工夫の一つです。

対策しても改善しない場合に検討すべきこと

々な対策を試しても隙間風が改善されない場合、ドア自体に大きな問題があるのかもしれません。その場合は、次のような根本的な解決策を検討する必要があります。

専門業者によるドアの調整や修理

ドアの歪みが大きい場合や、丁番の調整が自分では難しい場合は、専門のリフォーム業者や建具屋さんに相談しましょう。プロに調整してもらうことで、DIYでは解決できなかった隙間がぴったりと塞がる可能性があります。

断熱性能の高いドアへの交換リフォーム

特に築年数の古い家の玄関ドアなどは、ドア自体の断熱性能が低い場合があります。最新の断熱ドアに交換することで、隙間風の問題だけでなく、ドア全体からの冷気を防ぎ、結露対策にもなります。

費用はかかりますが、長期的に見れば光熱費の削減と快適性の向上に大きく貢献します。

まとめ

ドアの隙間風は、冬の快適な暮らしを妨げる厄介な問題ですが、その多くは簡単なDIYで解決することができます。

まずは隙間風の原因と場所を特定し、隙間テープやドア下ストッパーといった便利なグッズを活用して対策を始めてみましょう。

切な対策を行えば、暖房効率が上がり、光熱費の節約にも繋がります。この記事を参考に、今年の冬は隙間風に悩まされることのない、暖かい室内環境を手に入れてください。

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