入社してからは教育担当の先輩社員が一人ついてくれて、作業のやり方から社会人としての基本まで、いろいろと教えてもらいました。勉強会も定期的に行われていて、製品についてはもちろん、鉄の錆びの原因、パソコンの使い方など、さまざまな知識を修得できます。１年目に教えてもらった中で、一番強く心に残っているのは安全対策についてです。鉄板を曲げたり切断したり、穴を開けたりする機械を扱うので、気を抜くと危険です。もちろん機械自体にも安全装置がしっかりとついているので、普通にしていれば事故は起こりませんが、ささいな気の緩みなどから事故は生まれると何度も言われました。

　最初の頃は覚えることが多くて、すべてを頭に入れるのに時間もかかりました。メモをたくさん取りながら一つひとつ覚えた感じです。言われた通りにやっても上手く行かないこともしばしば。今でも難しいなと思うのは、長い鉄板の曲げ加工ですね。加工中に鉄板のバランスを上手く取らないといけないんですよ。簡単そうに見えて奥深い作業だと感じています。指示通りに綺麗に曲ると本当に嬉しいですね。